うえをみて!

米・中・仏・台・ベルギーの世界五カ国で翻訳! 車椅子の主人公が外の世界に出会い直すまでを丁寧に描く韓国絵本

《この本が紹介されました》

東京新聞 2024年10月2日

・産経新聞 2024年10月13日

車いすで生活をするスジの毎日は、家のベランダから下を通るひとたちの頭を眺めるだけの日々。

「わたしここにいるよ。だれでもいいから……うえをみて!」

するとある日、誰か がスジに気づいて下から声をかけてきて……?

荒々しく寂しいモノクロの濃淡の中に、結末のスジの大きな笑顔、そして花や風船に小さく灯る色合いが印象的なこころの通い合いを丁寧に描いた絵本です。障害を持つこと、また障害を持つ人と共に暮らすとはどのようなことか、子どもの目線から考えてみませんか?

日本初翻訳の韓国絵本作家・チョン・ジンホ×韓国語翻訳の第一人者・斎藤真理子が贈る、かべを取り去り、たがいに一歩踏み出すための、やさしさと勇気の物語。

 

【良書選定・受賞実績】

2017年
IBBY(国際児童図書評議会)「障害を持つ若者のための優れた書籍のセレクション」選定
2016年
台北市立図書館「良い本をみんなで読む」選定
2015年
ミュンヘン国際子ども図書館「The White Ravens」選定
ボローニャラガッツィ賞オペラプリマ部門選定

 

【対象年齢】

3歳から

 

                                                                                                                                                           
ぶん チョン・ジンホ(ちょん・じんほ)
チョン・ジンホ(ちょん・じんほ)
やく 斎藤真理子
発売日 2024/09/25
ページ数 44 ページ
定価 1500円(+税)
判型 A4判変形
装幀・造本 藤巻亮一
ISBN 978-4-902528-73-2
           
                       

えとぶん チョン・ジンホ(ちょん・じんほ)

1987年大邱生まれ。1日じゅう病院で過ごした幼いころから童話が友達だった。『土ともぐら』で仁川市立博物館創作童話公募展の最優秀作を、『ふくろう』で韓国アンデルセン賞美術部門優秀賞を受賞。漢陽大学で建築を専攻し、現在は絵本作家およびイラストレーターとして活動している。『うえをみて!』は2015年ボローニャラガッツィ賞のオペラプリマ部門に選定された。

 

やく 斎藤真理子(さいとう・まりこ)

韓国語翻訳者。主な訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』、李箱『翼 李箱作品集』、ハン・ガン『別れを告げない』など。絵本の訳書にアンニョン・タル『すいかのプール』。パク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳)で第一回日本翻訳大賞受賞。著書に『韓国文学の中心にあるもの』『本の栞にぶら下がる』。